年長
ピグマリオン学育の特徴
お母さんが教えるのではなく、お母さんも一緒にに学びます。
子供たちは、大人ができることはできるようになりたいのです。
お母さんができることは、できるようになるまで頑張ります。
子供たちは、学びたがっています。学ぶことは本能です。
お母さんと一緒に学べば、ますます学ぶことが楽しくなり、楽しく学ぶと心が豊かになります。
ピグマリオンは、「指先能力」「立体能力」「図形能力」「数認知能力」「言語能力」を人か自然に獲得する順番に、並行して育成することで、「「思考力・判断力」を育成することを通して、心豊かな社会性と人間性を育みます。
そのためには、お母さんかお父さんが一緒に指導を受けていただき、ピグマリオン幼児教室とは何か、ピグマリオンの教育手法とは何かをご理解いただき、日常のお子様への接し方を考えていただく必要が有ります。
幼児教育の根幹はテクニックではなく、お子様への愛情です。
愛情に溢れた指導でなければ、学ぶ楽しさを伝えることができません。
人は新しい情報に接すると、快感ホルモンのドーパミンが分泌されます。
子ども達にとって、世界は新しい情報ばかりです。ですから、学ぶことは喜びです。
しかし、間違った教育をすると学びは楽しくなくなります。
幼児教育で良く使われる手法にフラッシュカードが有ります。
一瞬カードを見せ続けると、あっという間にたくさんのことを覚えます。
しかし、これはどんな子でもできることで、能力の育成ではありません。
「覚えること=学び」だと勘違いさせると、学びは楽しくなくなりますし、能力の育成も止まります。
学ぶと言う言葉で、教えてもらった解き方を覚えて問題を解くと言うイメージを持つ人が多いと思います。教えると言うことは、大人の解釈を子供に押し付けることです。中学受験の問題でも解き方はたくさん有ります。それを一つの解法パターンを覚えさせて解かせると言うことは、一部の解き方を押し付け、子供から考える力を奪い、問題が解けた時の感動を奪うことです。
子供たちにとって初めて見る世界は驚きと感動に満ちています。私たちが初めて海外旅行をした時の見慣れない風景に対する驚きや感動よりもはるかに大きな驚きと感動です。驚きも感動もない問題の解き方を教えてはなりません。子ども達は、強烈な知的好奇心を持って世界を見つめています。課題にぶつかり、その課題を自ら解決する力を持っています。そして、自ら知り、みずから解決することに感動と喜びを感じるのです。
ピグマリオン学育では、「できた!!」と言う子どもたちの誇らしげな声が飛び交っています。自分でできた喜びの声です。教えてもらってできた時には見られない光景です。
子供たちは、最初に出会った教育をそのまま教育だと思い込みます。
教えてもらった解き方を覚えて問題を解くことが学ぶことだと勘違いしたら、教えてもらわないと問題が解けない子供になります。漢字の読み書きを覚えて大人に褒められたら、覚えることが学ぶことだと勘違いします。覚えると言うことは学びの中の一部でしかありません。
課題を与えられて、教えてもらわずに自分で解決できたと言う体験をした子供たちは、教わらなくても課題を解決する力が自分に有ることを知り、学ぶことが喜びだと言うことを実感します。
最初に出会う教育で、子供たちの学びの世界は変ってしまいます。学びが楽しみになるのか、苦痛になるのかが決まります。本来子ども達にとって学びは本能であり、喜びなのです。大人の「教える」が子ども達が持っている大きな可能性を奪っています。
教えなくて、子供たちが自ら学び、自ら課題を解決していくためには、易しい課題から難しい課題に至るスモールステップの教材教具が必要です。算数とか国語などの単独教科の課題ではなく、子供の成長段階に従った、「言語能力」「指先能力」「空間能力」「図形能力」 「思考・判断能力」 「数論理能力」などの能力を同時並行的に育成するための相互関係を考えた体系的な教材・教具が必要です。
そのために、ピグマリオンは、体系的な「1000冊」に及ぶオリジナルの教材・教具を揃えてます。
立体能力・絶対音感・英語のヒアリング能力などは、6歳までに習得しないと習得が難しいと言われています。
使わない能力は、6歳を過ぎると「刈込」が起こります。能力の育つ可能性そのものが消えてしまうのです。
9歳までにほぼ刈込は終わります。9歳を過ぎると立体能力や絶対音感を育てることはできません。
立体能力は数学には不可欠な能力です。立体能力が育っていないと数学は苦手教科になってしまいます。
絶対音感が9歳までに完成していなければ、音楽家にはなれません。
実験で確かめられているのは、立体能力等に限られていますが、その他の能力も6歳までに使わないと能力が育つ可能性が無くなると考えられます。
ピグマリオン教室は、一部の能力開発に特化することなく、6歳までにあらゆる能力を育成します。
可能性の芽が摘まれることの無いよう、あらゆる可能性の芽を育てます。
幼児は、誰でも記憶の天才です。その記憶力を使って、見せかけの能力をひけらかすようなことはしません。
幼児がもともと持っている学ぶ力そのものを成長させていきます。
知ること、分かること、できることの喜びを感じ続け、学ぶことを楽しみながら、将来に花開く「学ぶ力」を育てます。
「昔天才、今秀才。二十歳過ぎればただの人」と言う言葉が有ります。
これは、間違った幼児教育の結果です。ピグマリオンは、「昔天才、今天才、二十歳過ぎてもまだ天才」を育てます。
言語能力
指で文字をなぞってあげながら歌を聞く
テキストは漢字交じりでフリガナはありません。言葉の意味も漢字の読みも教えません。
しかし、何回も聞くうちに漢字が読めるようになり、歌えるようになります。唱歌をうたっていると中学3年生までの漢字の85%が出てきます。
意味も少しづつ分かるようになります。「十五で ねえやは 嫁に行き」が分かるのは大人になってからかもしれませんが。
現実の世界でも、流れてくる音楽を聴いて覚えると言うことが多いと思います。毎回辞書を引いていては面白くありません。
こども達は、理解できない言葉の海の中で暮らしています。教わらなくても、そこから一つひとつ言葉を理解し、漢字が読めるようになります。 分からない言葉のシャワーを浴びせましょう。
意味が分からなくても歌は心に残ります
歌は、歌詞の意味がわからなくても、歌詞の情景を思い浮かばせるものです。
歌を聞くたびに、歌を歌うたびに心は豊かになります。
絶対音感は6歳を過ぎると身につかなくなります
6歳までに歌や楽器を習っていると絶対音感が育ちます。6歳を過ぎると急激に絶対音感を獲得するのが難しくなります。
ピグマリオンでは、年長までは、毎回と言っていいくらい歌を聞き、歌を歌います。絶対音感が育ち、漢字が読めるようになり、言葉を覚え、心が豊かになります。
漢字を覚えさせることはしません
ほとんどの幼児教育では、フラッシュカードを使って、漢字をたくさん覚えさせます。ピグマリオンは、童謡や読本、算数の文章題などを通じて自然に読めるようになります。漢字を覚えさせることはしませんが、漢字の成立ちを教えて、漢字を覚えやすくします。漢字を教えないと読めなければ、知らない漢字が出てくると文が読めなくなります。
多少読めない漢字が出てきても、前後の文の意味から推測して読んでいく能力を付けないと言語能力は育ちません。
漢字を覚えさせることはしませんが、ピグマリオンは、漢字を覚える能力を育てます。
暗記は危険です
漢字の読み書きを教えて、漢字をまる暗記させることは危険です。漢字の成立ちや意味を教えないで、読み書きを教えると、しだいに漢字を覚える能力が無くなっていきます。漢字は、文の中で意味と使い方を合わせて覚えさせなければなりません。
つまり、良く分かってから覚えるようにしなければならないのです。フラッシュカードは究極のまる暗記です。学ぶことの意味をとり違えてしまいます。覚えると言う意味をとり違え、将来の学ぶ力を奪います。
音読の重要性
ピグマリオンでは、先に読んであげることで、漢字交じりの文も読めるようになります。漢字をフラッシュカードで覚えさせるようなことはしません。そんなに急いで覚えさせなくても、子供たちは記憶の天才です。
音読するだけで、すぐに覚えてしまいます。フラッシュカードで記憶したものは漢字だけなので、使えませんが、文と同時に覚えた漢字や言葉はすぐに使えます。また、普段から習っていない漢字が出てきても平気で読む習慣ができ、自然と漢字や言葉を覚えるようになります。
黙読能力の育成
人には、文字言語をそのまま理解する能力は有りません。黙読をしても頭の中で音が響くようになるまで音読を繰り返し、黙読力を育てる必要が有ります。8歳までに黙読力を育てないと、学習障害が起こります。ピグマリオンは、毎回、歌詞をなぞりながら童謡を歌い、文章を一緒に読んで黙読力を育てます。
ディスレクシア
(読字障害)
人には、文字言語をそのまま理解する能力は有りません。音読を繰り返し、黙読をしても頭の中で音が響く黙読力を育てる必要が有ります。
黙読力が無いと、音読をしなければ文の意味が分かりません。これをディスレクシア(読字障害)と言います。
ディスレクシアは、音読をすれば読解力が有る状態です。
しかし、黒か白ではなく、少しずつ能力差があるグラデーション。
ディスレクシアは音読すれば意味が分かるが、読むスピードが会話スピードよりも遅いと、音読しても分からない、読解力0の状態になります。学習障害と言われるのは、ディスレクシアか読解力0の状態が多いのです。
指先能力
切り絵を組み立ててブランコを作る
年長になれば、指先能力もかなり発達してきます。しかし、ハサミを使って正確に切り出し、ノリを使って組み立て、指と手首を使ってブランコを揺らすのはなかなか大変です。指だけでなく、手首も上手に使う能力がつかないとうまく字が書けません。平仮名を書いたり、漢字を書いたりするのに不可欠な能力です。年長になれば、字を書く能力は、学ぶ力に大きな差を生みます。このような総合的な指先能力が、学ぶ力の基礎になると同時に、生活の中で何かを成し遂げるために不可欠な能力になります。
指先を器用に使うには、目で見て、完成形を想像し、指に指令を送って、考えた通りに形を切り出さなければなりません。
指先を使うことは、常に大脳のあらゆる部分を活性化させるのです。指先能力の育成は、大脳を鍛え、成長させます。
空間能力
サイコロが転がって
サイコロが転がっていく図を描きます。サイコロの反対面がどうなっているのかを考えながら、転がっていくイメージを頭に浮かべて、書いていきます6歳までなら練習すると自由自在に書けるようになります。6歳を過ぎると急に難しくなっていきます。
中学受験でサイコロの問題が出てきます
中学受験で、一見易しいサイコロの問題が出てくるのは、6歳までに立体能力が育っていないと、小6・中3・高3になっても立体図形の問題が解けないからです。レベルの高い数学には立体図形が絡んだ問題が多くなります。
サイコロの問題は、これから数学が伸びるかどうかを簡単に測定できるので、中学受験の出題が多いのです。年長の授業ではやりませんが、中学受験の立体の問題が解ける能力が育っています。
一見易しそうですが、サイコロの問題は、大人でもなかなか解けません。年長のお子様にとっても最初は難しいいのですが、意外に短時間でできるようになります。しかし、6歳を過ぎれば立体図形の認識能力を育てるのは急速に難しくなり、9歳になれば、ほぼ不可能になります。
使わない能力は6歳を過ぎると刈込が起こり能力が育つ可能性が無くなります
人は、生まれた時には全ての能力が育つ可能性を持っていますが、その能力を使わないと7歳くらいから能力の刈込が起こります。無駄な能力の可能性を消し、よく使う機能を強化するのです。絶対音感、立体能力、外国語のヒアリング能力などが刈込が起こる能力です。実験で立証されているわけではありませんが、その他の能力の可能性も6歳までに育てないと育てにくくなると思われます。
図形能力
複雑な図形をより速く作る
年長になるとかなり複雑な図形も作れるようになります。できるだけでなく、速くできるように練習します。
立体能力の育成と図形能力の育成で、図形の総合力=図形を考える力が育ってきます。立体能力と図形能力は、数学のハイレベルの問題を解くために不可欠の力です。図形能力と立体能力の育成は、将来の中学受験や高校受験・大学受験に大きく影響してきます。数学の得点差を広げるのが、図形問題・空間問題だからです。上位校合格には不可欠な能力ですが、7歳くらいから育ちにくくなります。
思考・判断能力
難しい問題ほど達成感を感じ、学ぶ喜びを感じます
異なった図形の並び方に法則性を発見し、書いてないところの図形を推測させる問題です。まず、どのような順番で図形が並んでいるのかを見て、繰り返しのパターンを見つけます。次に書いていない先の図を想像して答えます。
年長としてもかなり高度な問題です。簡単な問題は、思考力を育てません。ゲームでも難しいゲームを攻略した時に最大の達成感を得られるように、学びにも年齢に応じた難問、努力しなければ解けないけど、頑張ればなんとか解けると言うレベルが最も達成感を得られ、学ぶ喜びを感じられるのです。考える力の育成には、ゲームと同じような達成感が重要です。
数論理能力
大きな数の足し算引き算を暗算で
たし算・引き算を習った後、大きな数を学び、大きな数のたし算・引き算を学びます。筆算ではなく、暗算で計算します。メモ程度を書くのは良いのですが、筆算をしていると時間もかかりますし、計算ルールに気を取られ、数認知能力が育ちません。大きな数の計算は暗記ではできません。筆算のルールを覚えて計算しているわけでもありません。大きな数の計算を暗算でできれば、計算の意味が分かっているのです。
分かるとできるは違います
出来ても分かっていないことがあります
分かってもできないことがあると言われることが多いのですが、小学校の算数では、できるけど分かっていないことが多いのです。算数や数学は、計算問題をたくさん解けば、計算の答えを覚えてしまいます。計算のルールを覚えれば、速く、正確にできます。しかし、計算ができても、たし算やひき算の意味が分かっていないことが有ります。数字の意味が分かっていないことも有ります。
数字はこの世には存在しません
目には見えない抽象概念なのです
例えば、7と言う数字が有りますが、7はこの世には存在しません。人が考え出した抽象概念です。
7は、リンゴが7個、小鳥が7羽、長さが7cm、重さが7㎏、順番が7番目などいろいろな量の抽象概念なのです。
それを7という数字だけで理解することはできません。いろいろな7を量として理解して、イメージできないと分かっていないのです。
幼児は記憶の天才ですから、7+2=9や1+7=8などの計算は、すぐに暗記してしまいます。計算の暗記では数認知能力は育っていません。計算ができても算数が理解できているとは限らないのです。
計算の意味が分かっていないと危険です
計算の意味が分からずに、計算を覚えてしまっていると、小学4年生になって四則混合の文章題や少数・分数・速さ・割合などが理解できなくなります。4年生で気が付いても手遅れです。一生、算数・数学は苦手科目になります。急いではいけません。しっかり理解しながら、理解を積み重ねていく必要があります。